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交通事故~あおり運転の対処法~

 
今回は最近よく耳にする
「あおり運転」の対処法についてお話します。
 
 
 
後続車が異常に接近してきた

車間距離を十分空けない行為は大変危険な行為です。
その程度や状況にもよりますが、
過失割合の修正要素となるのはほぼ間違いないでしょう。
 
 
ただし、問題なのは「後続車の急接近行為と煽りがあった、
車間距離を詰められた」という事実が証明できるかどうかです。
 
 
万が一、後続車の煽り行為が原因で交通事故が発生したとしても、
相手は「自分が急接近した、車間距離を詰めた」とは認めないでしょう。
そのため、相手が幅寄せという危険な運転行為をした、
という証拠が必要になる可能性があります。
 
 
このような場合、ドライブレコーダーや監視カメラ等が有効な証拠となります。
なければ、助手席の人にスマホ等で動画を撮影してもらうようにしましょう。
 
 
また、トラブルになった際は安全な場所に停車して、
状況や相手のナンバー及び車種を警察に伝えて、通報するのも重要です。
 
 
状況によっては相手が車から降りて文句を言いに来ることもあるので、
ドアはしっかりロックしましょう。
 
 
 
ハイビームで煽ってくる

マナーの悪いドライバーの中には、後ろからハイビームを付けて
ガンガン煽ってくるというケースがあります。
後続車がハイビームをつけていると、
その前を走る車は非常に眩しく運転がしにくい状況になります。
 
 
このような場合、ハイビームの光が原因で目が眩んでしまい
その結果事故が発生したら、事故の状況にもよりますが
基本過失割合に対して多少の修正が考えられます。
 
なお、このようなハイビーム車に出くわした場合に
絶対にしてはいけないことがあります。
 
 
それは急ブレーキを踏むことです。
 
 
たしかに、ハイビームは非常に危険ですので
前方の車は早めに停止してやり過ごすのがよいでしょう。
ですが、急ブレーキを踏んでしまって万が一後続車が追突した場合
「ハイビームをつけたあなたが悪い」の一言で、
あなたの過失がなくなるわけではありません。
 
 
不用意な急ブレーキは過失相殺の対象となりますから、
いくら相手がハイビームだったからといっても
急ブレーキは認められません。
このような場合は、徐々に減速して停車するなど、
後続車に対して追突しないよう配慮をした運転が
求められますので、注意しましょう。
 
 
 
クラクションで煽ってくる

交差点などで慎重に右折しようと車が途切れるのを待っているのに、
後ろの車(特にタクシー等)がクラクションをガンガン鳴らしてくる、
なんてことありますよね。
 
 
こういった場合、一番適切な対処法は「無視すること」です。
煽られない車とは無視する車です。
 
 
クラクションに気を取られたり、
それによってあなた自身がイライラしてしまうと、
交通事故を誘発してしまう恐れがあります。
 
 
このような場合、万が一あなたがクラクションを鳴らされたことで
交差点に無理やり侵入して衝突事故を起こしたとしても、
クラクションを鳴らした人に対して事故の責任を取らせることは
とても難しいと考えてください。
 
 
 
後方確認せずにバックしてくる

駐車場等で全く後方を確認しないままバックをしてくる車がいますよね。
これは非常に危険な行為であり、万が一後ろに人がいて
ひかれてしまった場合は、100%ドライバーの責任になります。
 
では、突然車がバックしてきて、自分が乗っている車に
接触した場合の過失割合はどうなるのでしょう。
 
 
基本的にこのようなケースの場合は、普通に考えれば後方を確認せずに
バックしてきた車が100%悪いと考えるのが自然でしょう。
ただし、示談交渉の世界ではそう簡単にいかない場合があります。
 
 
例えば、「なんであなたはクラクションを鳴らさなかったの?
鳴らしていればぶつからなくて済んだのに」
 
 
という反論をする恐れもあるのです。
たしかに悪いのは後方を確認せずにバックしてきた人ですが、
後ろにいたあなたにも危険を回避するためにクラクションを
鳴らすことはできたはず、という主張を相手にされてしまい、
結果として10%程度過失相殺されてしまう可能性があるのです。
 
 
前方車両との距離によっても結論は変わってくるとは思いますが、
基本的にはあなたが後続車であっても危険を感じた場合は、
それを前方車両に警告するためにクラクションを鳴らすなどの
回避行動をとらなければならない、ということをよく覚えておきましょう。
 
 
 
まとめ

マナーの悪いドライバーには本当にイライラさせられますが、
そんな時こそ「平常心」が大切です。
 
 
煽られない車=「平常心」で運転している車です。
 
 
もし上記の状況に遭われた場合は、これらの知識を思い出して
いつもよりも冷静に対処するよう心がけることが大切です。
 
 
そうすれば、万が一交通事故になってしまっても、
あなたにとって有利に示談交渉を進めることができるでしょう。
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