今回は交通事故に遭った際に起こり得る
主なケガ(後遺症)について紹介させていただきます。
事故で多いケガ(後遺症)
交通事故に遭った際、多くのケースで怪我を負ってしまいます。
多くは打撲や捻挫、ひどいケースになると
骨折や内臓破裂といったものまで発生します。
そうして怪我を負った後、
ある程度怪我の影響が残ってしまうことを「後遺症」といいます。
むち打ち(頚部捻挫)
交通事故に遭われた方に発生する後遺症の中で
一番多い症状がむち打ちです。
正式には頚部捻挫といい、その名の通り、頚部、
つまり首の部分に発生する捻挫となります。
むち打ちは過去には、レントゲンなどでは発見しにくい
症状だとされてきました。
しかし、近年では、MRI、CTスキャン等の技術の進歩によって、
精密検査を行うことができるようになり、
症状の特定ができるようにもなってきました。
そのため、以前よりもむち打ちに対する医師の意識も変わってきています。
後遺障害としてのむち打ちにはいくつかのパターンがあり、
その症状の大きさによって、12級で局部に頑固な神経症状を残すもの、
14級で局部に神経症状を残すものが定められています。
脊髄損傷
脊髄とは脊柱管内にある中枢神経の事を言い、
主に人間の背骨の中を通っており、
各器官と脳を繋ぐ重要な神経です。
この脊髄を損傷することによって起こる障害や
運動機能の喪失などを脊髄損傷と言います。
損傷の部位によって頚髄損傷、胸髄損傷、腰髄損傷、
仙髄損傷、尾髄損傷と区分され、それぞれの症状によって
後遺障害の等級が変わってきます。
RSD(反射性交感神経性ジストロフィー)
RSDは外傷により、交感神経が損傷した結果発症すると言われ、
軽度な外傷によって発症する場合も見られます。
その原因は怪我をした部分に対して、
出血などを止めるように送られる脳からシグナルを送る
メカニズムに異常が発生することによって生じます。
外傷を受けた部分やその付近に激しく焼けるような痛みが起きたり、
軽い接触でも過敏な反応が起きたり、患部の腫れ、骨の萎縮などが見られます。
この他にも脳に大きなダメージが与えられることで
意識不明の状態が続いてしまう遷延性意識障害や、
感情のコントロール・計算・記憶が難しくなる
高次脳機能障害などが発生したり、
目や耳といった感覚器官への障害が起こることもあります。
以上の3つが主な後遺症となります。
交通事故の後遺障と言っても、事故の程度によって
一生涯影響の出るものがあります。
同じ傷病名でも症状が異なることで等級認定が上がる可能性もあり、
専門の弁護士や医師と連携して等級申請をしましょう。
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