前回は産前産後の不調のメカニズムについて書かせていただきました。
今回は詳しい施術内容をご紹介いたします。
①歪んで凝り固まっている骨盤を整える
たいていの場合、骨盤は歪んだまま凝り固まってしまいます
歪みを解消するためには、まず周りの筋肉・靱帯をほぐしていく必要があります。
そこで当院では“箱灸”というものを使って調整を行います。
箱灸とは・・・?
箱の中に網を入れてその網の上でお灸を焚きます。
通常のお灸とは異なり、箱という空間を温めて体に熱を伝えます。
体の芯まで温めることで自律神経が整い、体が内側からほぐれていきます。
産後はホルモンバランスが崩れて自律神経が乱れやすいので、
頭痛、めまい、手足の冷え・しびれ、息苦しさ、不眠、腹痛などの
症状に悩まされる方も少なくありません。
箱灸を行うことでそれらの症状も調整できますので、
一石二鳥ならず三鳥の調整法となります。
②骨盤の中にずり落ちてしまった内臓を上げる
骨盤まわりの筋肉・靭帯がほぐれたら、次は骨盤の歪みを取ります。
多くの場合骨盤はねじれて開いた状態になっておりますので、
ねじれを取った後はしっかり締めて落ちてしまった内臓を上に上げていきます。
調整は“トムソンテーブル”というものを使います。
トムソンテーブルとは・・・?
カイロプラクティックの技法のひとつである「トムソンテクニック」を
行うときに使う専用のベッドです。頭部・胸部・腰部・骨盤部の
それぞれ独立したクッションがわずかに上下するだけなので
患者様の肉体的負担が少ない調整法といえます。
特に産後はデリケートなのでこちらの調整法をおススメします。
骨盤だけでなく背骨に歪みが生じていた場合もしっかり調整いたします。
③筋トレ・ベルト等(トコちゃんベルト)で骨盤を正しく支える。
日常生活では、整えた状態を維持していただくために
筋トレないしベルトの装着をご提案いたします。
筋トレの方法はその人によって変わってきますので割愛させていただきます。
ベルトは産後専用のものをおススメします(トコちゃんベルトなど)。
また産後のベルトの付け方は通常の付け方とは異なっております。
当院では付け方もしっかり説明いたしますのでご安心ください。
・・・長くなりましたが伝わりましたでしょうか?
上記の調整を約3ヶ月間行っていきます。
しっかりと良い状態をクセ付ける事が大切なんですね。
産後だけでなく産前もしくは妊活での身体の悩み、
心の悩み、ひとりで抱え込まずにいつでも相談されてください。
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